世の中は悪いやつらでいっぱいだ。下手するとすべての価値をむしり取られて,素っ裸にされてしまう。それでも,価値のある商品は,普及していくものだ。
コピー防止のための技術であるCSS(content scrambling system)を不正にくぐり抜け,DVD-Videoの内容をパソコンに複製するツールがウェブサイトで配付されはじめ,DVD関連企業の頭を悩ましている。このツールには,暗号化された内容を解除し,再生可能な状態でハードディスクにコピーするものと,地域による再生制限を解除するものと2種類が存在する。日本では10月1日から,コピープロテクトを回避する装置を公開・使用・販売すると,刑事罰の対象となる法律が施行されている。
4.7GBの容量を持つDVDビデオの中身をハードディスクにコピーするってことは,それ以上の容量のハードディスクが必要ってことですな…(当たり前)。プロテクトをきちんと持っているDVDだが,PCで利用することが多いことで,ハックするツールは至る所にあったりする。CD-ROMに取って代わる,ビデオテープに取って代わると云われているDVDだが,それにはある程度の規制の削除が手っ取り早い手段。
海外で買ったDVDを再生しようと思ったら再生できないとか,バックアップ用にコピーしようと思っても全然できないとか…。はなから悪いことをしようというのではなく,そんな規制が見えてしまうものは,それだけで一般消費者は手を引く。性悪説を唱える製品が爆発的に普及することはないんだったら。
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